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 トップ当館の活動所蔵資料展・講演会 > 平成24年度 ミニ展示「近世における学びと遊び-往来物と絵双六を中心に」第1回:学芸大図書館 索引

平成24年度 ミニ展示「近世における学びと遊び-往来物と絵双六を中心に」

第1回「往来物と絵双六から見る古典文学の受容」


 東京学芸大学附属図書館の望月文庫や日本近代教育史資料等の特別コレクションには、江戸時代から明治時代にかけて出版された「往来物」と称する庶民向けの教育・実用書や、絵双六などの資料が多数所蔵されています。平成24年度は、「近世における学びと遊び-往来物と絵双六を中心に-」として、「古典文学作品の受容」「子どもの学びと遊び」「作者と絵師」という視点から、特別コレクション資料の展示を3回にわたって行いました。

 第1回目は「往来物と絵双六から見る古典文学の受容」というテーマで、和本7点、絵双六1点を展示しました。

 『源氏物語』『伊勢物語』『竹取物語』「百人一首」などの日本を代表する古典文学は、現代の私たちにも絵本や教科書をとおして、またカルタ遊びなどで親しまれています。それらの作品は、江戸時代の人々にとってもやはり古い時代のもの、「古典」であり、またしかるべき身分階層の人々、特に女性が学ぶべき知識教養の一つでもありました。

 江戸時代には、出版というメディアにより古典文学が幅広い階層の人々に読み親しまれるようになります。それに伴い、絵を入れたり言葉の意味を説明したりして古典を分かりやすく読ませる工夫が施されます。また頁(丁)を上下二段にして、文学に関することだけでなく日常生活に役立つ実用的な知識をも豊富に取り入れ、読者に提供しています。皆様にも江戸時代の人々と同じように、古典文学の世界を楽しみながら学んでいただけると幸いです。
(監修:湯浅佳子 [本学日本語・日本文学研究講座准教授])
会  期: 平成24年10月23日(火)~28日(日)
展示場所: 附属図書館1階入り口展示ケース


展示資料



1.寿賀多百人一首小倉錦 すがたひゃくにんいっしゅおぐらにしき 
[渓斎英泉 画 甘泉堂和泉屋市兵衛(江戸)板 17.6㎝×11.8㎝]
 百人一首の歌仙絵と和歌を記す。上段では下の和歌の注釈を北村季吟の説などを取り入れつつ絵を交えながら平易に解説する。書型は手に取って読みやすいコンパクトな形の中本。刷・保存状態の良い本である。
2.女用文章往かひ振 おんなようぶんしょうゆきかいぶり 
[天保4年(1833) 須原屋茂兵衛(江戸)ほか板 26.1㎝×18.1㎝]
 「三月節句の文」「病気見舞の文」など女性のための手紙文例集。上段にはいろは歌の由来や出産時の知識など多彩な事項がある。91丁の大型本(大本)。展示の左丁上段は『枕草子』「香炉峰の雪」の場面。
3.教訓女童/女今川操鏡 きょうくんじょどう/おんないまがわみさおかがみ 
[25.8㎝×17.7㎝]
 女子教訓の文言を文の手本として示す。上段には和泉式部や小督局等の言葉を記し、平易に日常生活の心得を説く。14丁、大本。展示左丁は『伊勢物語』第九段「東下り」の図、右の表紙見返しには見返し題がある。同志社女子大学教授吉海直人氏の寄贈本。
4.女源氏教訓鑑 おんなげんじきょうくんかがみ 
[元文元年(1736) 大野木市兵衛(大坂)ほか板 26.5㎝×18.5㎝]
 『源氏物語』各章段の粗筋と和歌を絵入りで記す。上段には京都祇園祭の図や「四季の哥づくし」「女たしなみ草」等を記す。117丁、大本。展示の左丁は『源氏物語』「須磨」の場面、上段は謡曲「江口」の解説。
5.贈答百人一首 ぞうとうひゃくにんいっしゅ
[緑亭川柳 編 嘉永6年(1853)緑亭川柳序 山口屋藤兵衛(江戸)ほか板 18.1㎝×12.0㎝]
 百人一首の形式を用いた「異種百人一首」と称されるジャンルの一つ。西行上人・太田道灌など中世人の和歌を集める。冒頭丁の倭姫命の託宣図は薄墨を使った美しい挿画である。60丁、中本。右丁は吉田兼好、左丁は頓阿法師。
6.百人一首増補絵抄 ひゃくにんいっしゅぞうほえしょう
[井上秋扇 著 北村季吟 序 延宝8年(1680) 堺屋庄兵衛(京)板 18.1㎝×12.0㎝]
 『源氏物語』各章段の粗筋と和歌を絵入りで記す。上段には京都祇園祭の図や「四季の哥づくし」「女たしなみ草」等を記す。117丁、大本。展示の左丁は『源氏物語』「須磨」の場面、上段は謡曲「江口」の解説。
7.伊勢物語絵入大全 いせものがたりえいりたいぜん 
[26.3㎝×18.6㎝]
 百人一首の形式を用いた「異種百人一首」と称されるジャンルの一つ。西行上人・太田道灌など中世人の和歌を集める。冒頭丁の倭姫命の託宣図は薄墨を使った美しい挿画である。60丁、中本。右丁は吉田兼好、左丁は頓阿法師。
8.其紫湖月双六 そのゆかりこげつすごろく
[一雄斎国輝 画 嘉永頃 和泉屋市兵衛(江戸)板 49㎝×72㎝]
 『源氏物語』各章段の粗筋と和歌を絵入りで記す。上段には京都祇園祭の図や「四季の哥づくし」「女たしなみ草」等を記す。117丁、大本。展示の左丁は『源氏物語』「須磨」の場面、上段は謡曲「江口」の解説。
※往来物や絵双六についてもっと知りたい方はこちらへ → デジタルアーカイブ「学びと遊びの歴史」




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